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【広報PRトレンド】年末年始に観ておく!
映画・ドラマで学ぶ「記者・ジャーナリスト」【Part.2】

広報PR担当者がテレビ・新聞・雑誌などのメディアのジャーナリストの行動原理を知っておくことは大変重要です。「記者・メディアに関わる方は、どんな職業上の価値観を持っているのだろう?」と広報PR当者の方も疑問に思うことがあるでしょう。プレス対応や取材対応の現場で要求される広報PRスキルを鍛えるために、記者・メディアの方々の仕事観や価値観を理解しておく手法の一つとして、映画・ドラマ作品を活用する方法をご紹介しています。

「年末年始にエンターテインメントを通じてニュース現場で闘う記者を学ぶ」というテーマで、記者が登場する作品を数点ピッアップし、【Part.1】に引き続き、【Part.2】の今回も5本の作品を取りあげます。

■広報PR担当者も観ておきたい!記者が登場する映画・ドラマ作品5本【Part.2】

1.ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇(2022年、テレビドラマ)
大手出版社が運営するネットニュースサイト「カンフルNEWS」の閉鎖危機を救うべく、PV数アップのために新編集長と編集部が奮闘するドラマです。スマートフォン、SNSが駆使され、フェイクニュースやデマ問題も描かれるなど、ネットメディアあるある、の数々が楽しめる作品です。
女優の黒木華が演じる新編集長の着任以降、それぞれの編集部員がネットニュースの価値を見出し、仕事への向き合い方も変わっていくところが、このドラマにすがすがしさを生み出していると思います。

2.空飛ぶ広報室(2013年、テレビドラマ)
有川浩の小説がドラマ化、連続放送された作品です。航空自衛隊の広報室が舞台で、俳優の綾野剛が演じる広報官と、テレビ局のディレクター役を演じる女優の新垣結衣が主役です。
広報担当者の成長物語としても参考になる作品でしょう。
航空自衛隊の全面協力による撮影のため、ブルーインパルスが登場するなど航空自衛隊のPR効果は大きかったようです。広報官の実在モデルも明らかになっています。
広報担当者とジャーナリストの恋愛は、テレビドラマならではの展開ではないでしょうか。

3.SCOOP! (2016年、邦画)
写真週刊誌の大スクープを狙って、パパラッチのベテランカメラマンと新人記者の2人の主人公がタッグを組んで奮闘していく作品です。福山雅治、二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一、リリー・フランキーのキャスティングで、テンポよく展開していきます。スキャンダルやゴシップを中心とする大衆向けメディア媒体の記者とカメラマンの姿を、コメディタッチで描いています。シリアス場面への転調場面も見どころです。

4.日本沈没-希望のひと-(2021年、テレビドラマ)
小松左京のSF小説が原作ですが、2023年の東京を舞台とするシナリオにアレンジし、新たにテレビドラマとして連続放送されました。動画配信サービスNetflixで世界同時配信されたことで大きな話題となった作品です。地球温暖化の進行と日本沈没という国家の危機に立ち向かうため、政財界の主要メンバーたちが奮闘していきます。主役は環境省官僚役の小栗旬ですが、女優の杏が演じる元新聞社政治部記者という週刊誌記者が登場します。権力とメディアという関係だけはなく、お互いに認め合うように変化していくところが見どころです。

5.横山秀夫サスペンス「ネタ元」(2005年、テレビドラマ)
横山秀夫原作とするサスペンスドラマで、沢口靖子が主演の単発スポットのドラマです。
信濃日報社会部の女性記者を主人公とし、一人称視点で展開していきます。女性記者としての苦悩や、新聞社内での立場やキャリアの悩み、などを抱えながらも、特ダネを狙っていきます。デスク役に内藤剛志が起用されており、おなじみのコンビを新聞記者ドラマの世界でも楽しめます。
視聴手段が再放送狙いになってしまうので、運よく機会に恵まれたら、鑑賞をおススメします。

【Part.2】は以上です。
今回ご紹介した作品はすべて日本作品ですが、公開時期、舞台となっているメディアの種類をランダムでピックアップしています。
【Part.1】【Part.2】でご紹介した作品をふりかえってみると、エンターテインメントでは政治部や社会部モノが多くなるのも特徴的です。
メディア別の特性の違いを比較してみるのも面白いでしょう。
2023年新春は記者が登場する作品として、「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」という洋画も公開予定されています。
今回紹介できなかった作品とあわせて、いつか続編で取りあげてみたいと思います。

東京都中小企業診断士協会城北支部 広報部
田中尚美

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